消防や建築に関することを毎週更新中!!→新着記事一覧

同調性バイアスってなに?1分で分かるシリーズ、日本人の特性?、正常性バイアスとの違い、発生した事故


同調性バイアスは、多数派同調バイアスとも呼ばれ、周りに大勢の人が居ると、とりあえずその周りの行動に合わせようとする心理状態のことです。

日本人に多いイメージ??

説明を聞くと多くの人は、日本人に多いんじゃないかと思われるんじゃないでしょうか。たしかに、国民性として周りの目を気にしたり、周りに合わせようとする文化はあると思います。他国の人に比べて、若干は日本人の同調性バイアスは高いかもしれません。ただ、この心理現象は全ての人間が持っているものですので、あまり気にし過ぎることはありません。

正常性バイアスとの関係性

同調性バイアスは「周りがそうしているから自分も合わせてそうする」といった外的要因から行動が左右されることから受動的であると言えます。
一方で正常性バイアスは「外的要因等を自身に受け入れた結果、対応する必要がない」と自ら判断することから能動的であると言えます。
ただ2つのバイアス関係性は密接であり、同調性バイアスが発生する時には「たぶん大丈夫→周りもそうしている」と正常性バイアス先に働いており、正常性バイアスが発生する時には「周りもそうしている→たぶん大丈夫」と同調性バイアスが先に働いている可能性があります。
このことから、2つにバイアスについては、違いというよりは相関性があると言えます。

» 正常性バイアスってなに?1分で分かるシリーズ、必要なもの?、同調性バイアスとの違い、災害時に気を付けたいこと

同調性バイアスが顕著に現れた災害

2003年に韓国で発生した地下鉄火災で同調性バイアスが見られました。
これは映像も残っているので、気になる方は» 2003年韓国地下鉄火災の映像(YouTube)
7分30秒ぐらいの所で実際の映像がありますが、地下鉄内に煙が充満しているのに座席に座ったままの人、ハンカチで口を押さえる人、様子を気にしている人など反応は違えど、誰も逃げ出そうとはしていません。
これは誰も逃げ出そうとしないことに対して同調し、被害が拡大してしまった有名な事例です。また、これには「正常性バイアス」も関与している可能性も考えられます。

まとめ

同調性バイアスは人間が持っている特性であり、「正常性バイアス」とも密接な関係にあります。通常の生活では特に問題がないことがおおいですが、災害時には非常に危険な思考になることがあります。自ら考え、災害に対しての知識を増やして置くことが、人に流されることなく自身の身を守る方法になりますので、引き続き防災について学んでいきましょう!

 

よく読まれている記事一覧

» 同調性バイアスってなに?1分で分かるシリーズ、日本人の特性?、正常性バイアスとの違い、発生した事故

» 正常性バイアスってなに?1分で分かるシリーズ、必要なもの?、同調性バイアスとの違い、災害時に気を付けたいこと

» 防火管理者ってなに?1分でわかるシリーズ、防火管理講習、防災管理者との違い、根拠法令

» 収容人員ってなに?1分でわかるシリーズ、なぜ必要なのか、把握しておかないとヤバイ?、計算方法、根拠法令

» 特別高度救助隊ってなに?1分でわかるシリーズ、救助隊より凄い?、自治体ごとの違い、どうやったらなれるの?

» 救助隊ってなに?1分でわかるシリーズ、正式名称、様々な消防の特殊部隊、消防隊との違い、どうやってなるのか、法令根拠について

カテゴリー一覧

» 消防法の解説

» 消防用語集

» 消防士を目指す人へ

» 消防設備士の学習

» 危険物取扱者の学習

» 全国の消防組織

» 消防の予防を学ぶ

» 防災を学ぶ

» 建築と消防

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ

分からない部分や解説して欲しい部分がある場合は、下記へお問い合わせください。

k-ken@bouka-tenken.com
■メールにてお問い合わせください。

         

免責事項

当サイトはリンクフリーです。

※当サイトに掲載されているデータ等の無断転用及び無断転載は固くお断りいたします。また、当サイト利用において発生した損害・トラブル等についても一切責任を負いません。当サイトの利用についてはご自身の判断・責任においてご利用いただきますようお願い申し上げます。